動物よもやま話G/98-02-19

ヒグマ飼育係・土屋泉さん

1月の8日と15日には、東京に大雪が降りました。

ヒグマといえぱ北海道!と迷わず思い浮かべることができます。
寒いところに棲んでいる動物なのだから、寒さには強いのだろうと思いますよね。
雪の降った翌日9日にヒグマたちを運動場に出した時のことです。
多摩動物公園で飼っている3頭のうち、一番小柄なメスのミチが積もっている雪の上に寝ころんだり、雪をなめたりしていました。
やっぱり寒さに強く、雪にも大丈夫なのだと思っていました。
ところが、翌週の15日には雪が降り続いている中、
放飼場に出さなければならなくなりました。
今年推定32才になるセンダイというメスは、放飼場への出口まで行き、
降る雪を見て立ち止まってしまいました。
こちらを見て、「出たくない」とでも言っているようでした。

考えれぱ、寒い冬にはヒグマたちは冬眠していますよね。
冬のヒグマ君たちは、ちょっと動きが鈍くなり、
放飼場でも寝ていることが多いのですが、そこは勘弁してやって下さいね。

ところで、みなさんはクマと聞いてどんなイメージをお持ちですか?
クマという動物は「怖い」というだけでなく「かわいい」というイメージもある、
ちょっと珍しい動物だと思います。
野生のクマは「怖く」て、動物園のクマは「かわいい」といったところでしょうか。
そのしぐさは、人が中に入っているのではないかと思うほどです。
つき合い方を間違わなければ、彼らも、私たち人間の隣人なのです。
これからも、よろしくお願いします。